大崎の二世帯住宅

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【大崎の二世帯住宅】

二世帯の木造住宅。三層連続した、空気の吹抜け、光の吹抜けでぐるっと囲われた住空間。

密集した住宅街に住まう場合、壁面で大開口をとる方法だと、いざ生活がはじまるとカーテン閉めっぱなしになり閉じた家になりがちだ。都市でも自然を、自然がつくりだす時間を感じることはできないだろうか。

外ぎわを一周したトップライトから差し込む光は、三層連続した大きなアールの内壁に、光と影の模様をつくりだす。季節や時間によって刻々と動きつづけるその光と影の色や形を眺めながら生活していると、時計からえられる情報的な時間ではなく、自然がつくりだす時間の感覚が取り戻せるのではないかと。早朝にだけブルーモーメントの青白い光の色、夕暮れの真っ赤な光の色に空間が包まれたり、夏にしか一階に到達しない光を見つけたり、普段ありふれた無意識の光が、この家の中では、意識の光に変わるといいなと思っています。

分厚い壁のふところは、床下空調の暖気が三層連続する「空気の吹抜け」となっています。壁際に、光や温かさ、ほんの少し人を包むような小さな居場所のきっかけがある、そんな住宅です。